持続可能な共生社会(SDGs)

昨今、様々な分野において強調されていることです。

それは、我が工房の創作への姿勢そのまま、昔から実践している事柄であります。

下記の素材に対する取り組みも、今までは注意事項としてお客様への通達すべき事柄としておりました。
一般的にまっさらな傷等の無いものが良しとされ、キズである汚れであるとされてしまう事への弁明のような事でした。

現在のSDGs・・

この意識の下では、本来のあるべき姿と捉えて戴けること存じます。

 

注 意 事 項

竹と革を使用する製品について

 竹の表面に、山から切り出す際に生じたキズ、又、成長過程で生じたシミ等若干の物は使用して居ります。
 また、牛革についても同様に成長過程での若干のキズ、シミ等は目立たぬ範囲で使用して居ります。

○竹、革ともに自然素材を使用するに際し、若干のキズ或はシミなど全てを切り捨てることは個性の排除にもなり忍びません、

○人の肌にもいくらかのシミ、キズ等あるものと同様と捉えていただけましたら幸いです。 

 これらのことご了承いただきますようお願い申し上げます。

愛着を持って長年使うことが出来る、さらに

物によっては世代を伝えて使えるかもしれません・・

そのような上質な小物を使って頂けましたら幸いです..

※今まで、取扱業者様へ竹を使用する上での注意事項をお伝えする時に、私自身の想いとするところを伝えるため同封してきた文面です。

参考の意味で此方も掲載いたします..

〇革を使用するにあたって私の製作姿勢を下記致しました。

私が以前から考えている事です
牛一頭分の革には、牧場主などの刻印が有ります、それは人間の都合で牛に対し焼き鏝を押し当て火傷を負わせた痕です。

(最近の人はあまり見る機会はないかもしれませんが、以前はよく西部劇映画などで牧童たちが牛に刻印する場面を観たものです。)

そうして傷を負わせながら、皮を剥ぎなめしたうえでハンドバッグやら様々に利用するわけですが、
この刻印の傷跡は使われることなく破棄されてしまいます。

理不尽な事であります・・

私は、いつか仕事の中で大きな面の革を使うことがあるならば、この刻印された部分の革を製品の横腹に堂々と使いたいと考えています。

傷を負わせた人間の責任として活かしていきたいと思っています。

(これはすでに始めているアーティスト或いはバッグメーカーがあるかもしれません。
そして、それはクールでスマートなことと一般化し受け入れられる時が近いうちに実現すると思っています・・・)

この様な思いもある上で、個体それぞれが持っていた皮膚の表情(傷や痣なども)を

その牛その牛の個性として出来るだけ活かしてやりたいと考え製作している訳であります。

( 時により説明を要した折に、お客様より、自分の持ち物として目印になるし愛着がわくと言って了解して下さることがあります。)